おばあちゃんからの贈り物
大好きなおばあちゃん
私が中学生の頃、おばあちゃんは星になった。
私は根っからのおばあちゃんっ子だった。
学校からの帰り、公衆電話で毎日おばあちゃんに電話した。
するとおばあちゃんは、冷やしたおしぼりと、麦茶、小さなアップルパイを持って近くの公園で待っててくれた。
いつも公園でおばあちゃんとおやつを食べて、一緒に手をつないでおばあちゃんの家に帰った。
今考えると、おばあちゃんの家まですぐそこなんだから家で食べればいいのに笑
これもおばあちゃんの愛情だったんだろう。
毎日、夕方まで一緒に居て母親から帰ってきなさい。の電話があるまでほとんどおばあちゃんの家にいた。ちなみに母親は専業主婦だった笑
大好きだったおばあちゃんは私が中学生の時星になった。
寂しさと後悔が残った。
寂しさは時間と共に癒されてきた。
その後、後悔が色濃く残った。
おばあちゃんは私に会いたがってた
でも、友達との用事やなんやかんだでおばあちゃんを後回しにした
おばあちゃんからの電話も、そっけなく相手した。
ごめんね。もっと会いに行けばよかった。
ごめんね。もっと話せばよかった。
なにもおばあちゃん孝行できなかった。
ごめんなさい。
あれから月日が経ち、後悔を残したまま私は大人になった。
おばあちゃんの命日の前夜、眠れずベットであれこれ考えていた。時計が0時を回った。
あ、おばあちゃんの命日になった。と思った瞬間、お腹にズキンと痛みが走った。
陣痛だった。
私はその時臨月を迎えていた。
すぐに涙が溢れてきた。
おばあちゃんが応援してくれている。
この子を産んでたっぷりの時間と愛情をかける事がおばあちゃん孝行だ。って言ってるんだ。
もう、後悔なんてしなくていい。って言ってるんだ。おばあちゃん、私が後悔しているの知ってたんだ。
涙が止まらなかった。夜中から声を出して泣いた。
でも旦那は起きなかった笑
ありがとう。おばあちゃん、ありがとう。
私の後悔は暖かい感謝に変わった。
思い出すと憂鬱になってたおばあちゃんとの思い出や記憶は、私の中で暖かい思い出に変わる事が出来た。
現在、息子は5歳。産まれたのは翌日になっちゃったけど、それもおばあちゃんと私らしい笑
ただいま、精一杯おばあちゃん孝行中です♪